≫Bullet Butlers

最近はただのエロゲ感想空間になってますね。
うみねこアニメは最初こそワクワク見ていましたが、
元よりアニメを見るのが苦手（一定時間何もせず座って画面に集中できない）な私は、
先を知っている作品を見続けるのが辛くなってしまいまして…；
で、バレバトを攻略しました。
あやかしびとの直後なのでどうしても比べてしまいますね。
ネタバレなしのレビューを下に。
レビューというか、主観だらけのただの無責任な感想になってますが；

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『Bullet Butlers』
（propeller）

■キャラクター…９０点
これは好みの問題だと思います。
個人的に、ヒロインキャラにあやかしびと程の愛情を抱けなかったのと、
主人公であるリックがかっこよ過ぎることで感情移入ができませんでした。
敬語キャラが主人公というのがなんだか肌に合わなくて。
あとヒロインですが、
セルマは完璧超人過ぎて同じ女としては憧れこそすれ、愛しさを感じることができませんでした。
典型的ツンデレ…というかクーデレ？いつもは澄ましたお嬢様が、
好きな相手には頬を染めて子供っぽくなる…私はこのあからさまなギャップが苦手で…。
素直になれないツンデレは大好きなはずなんですが、この微妙な差はなんなんでしょう。
セルマのツンデレの種類はクロスチャンネルの冬子に似てるなと思いました。
私はクールで凛とした人にはその姿を保っててほしいんですよね…
まぁただの私見ですが。
ヴァレリアは外見だけ見た時は一番興味なかったのですが、声優さんの力は偉大です。
喋り方が可愛くて可愛くて…さすがは某人気声優さんですね。
トーニャと同じ方ですが、受ける印象が全然違ったので驚きました。
早口の演技の時だけトーニャを彷彿とさせましたが。
一番優しくていい子だなぁと感じました。
ヒロインでは一番好きです。
雪はヒロインとしては微妙過ぎました…女の子としての魅力がなさ過ぎて、
可愛いと思った瞬間が一度もなかったんです；
勿論、主であるヴァレリアや、父であるガラとの絆には感動しましたが、
どちらもストーリーと、ヴァレリア、ガラのキャラクターによるところが多過ぎて、
雪自体に愛しさを感じることはできませんでした…。
と、ヒロインにはあまり愛着が持てませんでしたが、サブキャラクターに関しては
相変わらずライターの東出さんの力量に感服しました。
特に男性キャラクターが、あやかしびとに匹敵するほどの熱い漢たちで…。
人気投票の男性部門１位が銃のベイルだというのは、他の人間達に魅力がないのではなく、
ただの銃器であるベイルの言葉が、めちゃくちゃにかっこよくて愛着が湧いてしまうということです。
あとはリザードマンのガラ。
彼のかっこよさにはトカゲだとかそんなのは関係なく、虜になってしまいますね。
一番好きなのはレイスなんですが。
九鬼耀鋼と同じで、私はどうしようもない理由があって闇に堕ちてしまうキャラクターが大好きです。
特にその理由が人間的であればあるほど。
レイスの狂ってしまった理由と、最期に救われた理由には涙を禁じえませんでしたよ。
あ、声優人の豪華さが尋常じゃないです。
ものすごい人達を使ってます…
やっぱり壮年・老年のキャラの渋味は大ベテランでないと出せないですね…

■ストーリー…８５点
政治的な話や、剣や魔法の織り成すファンタジー、洋館と執事とお嬢様。
完全に架空の世界の、架空の物語なので、
もしかしたら自分にも起こり得るかもしれないと夢見ることの出来る、
ＴＹＰＥ－ＭＯＯＮ作品のような伝奇物が好きな私には、
燃え尽きるまでは感情移入のできない作品でした。
キャラクターへの感情移入もそうですが、設定と事件のスケールが大き過ぎて、
壮大な小説を読んでいる認識はあっても、キャラクター達との距離を感じました。
エロゲはいつもすごく感情移入して読んでるもので；
私は男女の恋愛描写が大好きなカップリング厨なので、
バレバトは全ルートが恋愛をテーマにした…というか、恋愛が大きく扱われているシナリオなので、
大変好みでした。
レイスが好きだと言いましたが、ヘルも大好きで、
雪ルートでは全編通して一番感動して涙が止まりませんでした。
ギュスターブとベアトリス、レイスとヘル、キャロルとアッシュ。
その３組の男女が大好きだったので、全シナリオをとっても楽しめました。
メインはリックと各ヒロインなハズなんですがね；
あやかしびとでは接近戦…拳でぶつかり合うという戦闘スタイルでしたが、
バレバトの主人公は銃を使うので銃撃戦になる訳です。
これがかなり盛り上がらないんですよ…；
遠距離の戦闘ってなんだかそんなにドキドキしない…当たったら即死してしまう為か、
お互いほとんどかわし続けてしまうので、徐々に傷を負っていくような
あのドキドキハラハラがないんですよね…
戦闘描写ではあやかしびとに数段劣るなぁと思いました。
必殺技が必殺過ぎるのもちょっと…。
なんだか悪いことばかり書いてますが、ほとんどが私の好みによる主観なので、
ちゃんとレビューとして読むなら全く参考にしない方がいいです；

■サウンド…８５点
曲数は少ないですが、あやかしびと程不満に思うことはありませんでした。
世界観にあった良曲揃いです。
やはりＢＧＭで感動は何倍にも膨れ上がるなぁと度々感じました。

■システム…９５点
相変わらず快適過ぎます。
ただ一点。
各システムをいじるＣＯＮＦＩＧモードの時にＢＧＭが消えること。
ＢＧＭが消えることで、その瞬間感情移入をバッサリ断ち切られてしまうので、
それが残念でした。

■グラフィック…１００点
文句のつけようがないです。
使いまわしは気になる程ではないですし、塗りが美麗過ぎて心を奪われます。
特に好きなのが、レイスの鎌を振り上げた絵。
こんな美しいＣＧ、今までやってきたエロゲでもそうそう無かったですよ。
ＣＧごとに微妙に顔の違うキャラクターがいるのは相変わらずですが；
特にヴァレリアは普段帽子をかぶっているので、無いと誰だかわかりませんでした；

□総評…Ａ
確実に名作です。
どっぷりハマリました。
ですが、バレバトをプレイしたことで逆にあやかしびとの評価が上がりもしました。
バレバトは個人的には、心に残る名作…とまではいかなかったです。
客観的に見れば紛れもない名作なのですが、
その一番の要因となっているのは圧倒的なグラフィックの美しさで、
もしそれがなかったら、良作止まりだったかもしれません。
個人的に好きな作品化と問われれば「まぁまぁ」といったところで、
グッと心を鷲掴みにされてはいないということです。
それでも、これは全て主観ですし、今までやってきたゲームの中でも
確実に高い評価をあげたい作品です。
あやかしびとと共に是非プレイしてもらいたいですね。
執事モノだし、男性キャラクターがかっこいいので、女性にもオススメできるかもしれないです。
さぁクロノベルトを購入する前に積んであるエロゲを崩さねば…
何やろうかな。


＜お気に入りキャラクター：レイス、ガラ・ラ・レッドウッド、キャロル、ヘル、ベアトリス＞

推奨攻略順
（ヴァレリア→ガラ→渡良瀬雪→セルマ）
ガラＥＤは切ないので、雪ＥＤより先に見ておくべきだと思います。