≫12RIVEN-the Ψcliminal of integral-

今まで色々とギャルゲーをやってきましたが、不動の１位は「EVER17」です。
ギャルゲーとして見ると、ヒロインの魅力等の点で、
私にとってはイマイチなんですが、ミステリー？としては、
ここまで素晴らしいものには、後にも先にも、もう巡り合えないんじゃないかなと思います。
最高傑作です。大好きです。

で、その「EVER17」の流れを汲んだ新作である「12RIVEN」を今更買ってきたんですが、
ここ１週間くらいのめり込んで読んでました。
伏線が張り巡らされて、謎だらけで頭が？マークでいっぱいになって、
真相が知りたくて知りたくて、ついつい時間を忘れて読み耽ってしまう。
伏線が綺麗に回収されて、衝撃の事実が解って、騙されたーってなるのが、快感過ぎます（笑）
「12RIVEN」にも、ちゃんとその快感はありました。
しっかり騙されました。

ちょっとレビューめいた感想でも書いてみようかと。
（ストーリーの真相に関するネタバレはなしです）
ちなみにＰＣ版です。

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『12RIVEN-the Ψcliminal of integral-』
（CYBERFRONT/KID）

■キャラクター…８５点
ヒロインが好み分かれると思います。
私は苦手です…やきもち妬きは度を越すとキツイです。
ヤンデレまでいきついてしまえば、むしろ好きになれるんですがね…。
最近のギャルゲは音声がついていることによって、ヒロインを好きになれないというのが、
結構多いです。
声優さんが悪い訳ではなく、自分の解釈の幅が狭まるからかなぁ…
イメージを強制されてしまうのが苦手です。
ヒロインを好きになれなくても、本作には魅力的なキャラクターが沢山登場するので、無問題。
特に、鳴海編はイイですよ。
鳴海＆オメガとか、もっと出番増やしてほしいくらい可愛いコンビです。
ちなみにこのゲーム１の萌えキャラは霧寺だと思います。
やればわかります。

■ストーリー…８０点
打越さん節炸裂です。
衝撃のドンデンにはしてやられました。
でも話が小難し過ぎて、爽快感までは味わえないというのが正直なところ。
トリックを、理解するのに頭がいっぱいいっぱいなんだ…；
プレイ時間ですが、攻略サイトを覗けば、フルコンプまでそんなにかかりません。
中弛みしない、スピーディな展開で、終始わくわくしながら読むことができました。

■サウンド…６０点
何曲か心に残る曲はありますが、全体的に、ＢＧＭの役割に徹した、印象の薄めな曲が多いです。

■システム…９０点
機能的には充実しています。
ただ、キーボード対応の機能が多く、マウスだけだと少し不便に感じることがあるかも。

■グラフィック…３０点
こ・れ・は・ひ・ど・い。
作画崩壊で名高い、数々のアニメが頭をよぎりました…。
私は、滝川悠さんのファンなので、ちょっとどころじゃなく悲しくなりました；
立ち絵はご本人が描かれているものが多いのか、全然見れるレベルですが、
（何枚かアレなのもありますけど）一枚絵は９割方ひどい…
まぁ発売までに紆余曲折あったのはわかるんですが、
あのグラフィックじゃあ、折角の良作が台無しです；
関係ないですが、bomiさんの遊々の立ち絵がものすっごく可愛いです。
あの遊々攻略したい…

□総評…Ａ
という訳で、十分楽しめましたが、自信を持って「名作」と言えるかというと、悩むところです。
ストーリーを追うことがメインになり過ぎていて、キャラクターの描写が少なかったのが残念です。
やっぱり、キャラクターへの思い入れ如何で、同じ展開でも
燃え度が違ってくることってあると思うので。
ギャルゲじゃないと理解してるつもりでも、やっぱ女の子が出てくると、
つい攻略したいとか考えてしまうんですよね…。

でも、あのグラフィックレベルなのに、6000円出してよかったと思えるっていうのは、
実は結構すごい作品なのかも…

Remember11は、途中までの展開は１番ドキドキしました。
でも結末が明かされず、尻切れトンボ。
Ever17は、結末は最高ですが、中弛みが激しい。
12RIVENは、それぞれの短所を克服できている代わりに、
長所はどちらにも及ばず…といった印象です。
（Never7は未プレイ）


＜お気に入りキャラクター：鳴海・マイナ・オメガ＞